「セールス」「インフルエンス」を知らなきゃ、ファッションビジネスはできない。

こんにちはDeepValleyの増田です。

僕自身がファッション系の専門学校や、キャリアスクールなどで講師をさせていただく時に感じるのですが、学生さん達に対して、「売り方」「見せ方」を教育がされていない様に感じてしまいます。

もちろん、ファッションビジネスを学ぶ学科の場合には、そういった部分が中心となった授業も行われていますが、一方でファッションデザインを学ぶ学科の場合にはそれらはほtんど行われていないのが現状ではないでしょうか。

そこで行われている教育はデザイン的に「イケてる」とか技法的に優れていると言った類の事ばかりです。

自分で洋服の提案や作成をされている方なら、ご経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、「ダサい」とか「カッコイイ」「おしゃれ」とかという類の批評は卒業してからも受けます。

それは一般のユーザーからだったり、会社の上司からだったり、学校の先生からだったりと様々ですが、実際にそんな批評にはなんの意味もないと思います。

というのも、「ダサい」とか「かっこいい」とか「イケてる」というのは個人の主観で、主観というのは人それぞれ違います。

これが、企業のMDブランドであれば、トレンドを提案するというよりは、消費を予測してマーケットインできる物という明確な商品イメージがあるので、批評は必ずしも意味のない物ではないかもしれません。

一方で、トレンドを創造するべき、デザイナーズブランドであれば、そういう批評も受けるかもしれませんが、批評をすべて受け入れて、いちいち修正していると、何がしたいのかわからないブランドになってしまいます。

それにトレンドや大衆の好みは日々変化していきます。

その変化を起こさせるのが、デザイナーだと思うので、自分のセンスに対して、いちいち手直ししない勇気が必要なのだと思います。

例えば、世界中で市場を席捲しているヴェトモンですが、僕自身は彼のデザインの良さは理解できないです。

それでも世界中にファンがいて、今がブームというのを差し引いても、かなりの支持を得ていると思います。

こういう批評は気にするなと言うと、キャリアスクールや専門学校のデザイン科の生徒は、そこだけを切り取って、手放しで喜びそうだなぁって思いますが、ファッションビジネスとなると、そうはいかないです。

当たり前ですが、ブランドは事業として、運営しなくてはなりません。

その為に必要なことは、まず商品を売るということです。

特定の人達に批評されることが、大したことではないにしても、特定の人達には強烈に支持されなくてはならないです。

ブランドを続けるためには、あたりまえですが、「商品を売ること」とデザイナーもしくはブランドの「強烈なファンを作ること」も物作りと並行してできなくてはなりません。

ファッションに限らず、作ったら終わりなんてことはあり得ませんし、作った限りは売らなくてはなりません。

専門学校教育では「売ること」「強烈なファンを作ること」も教えなければならないのに、それがまったくと言っていいほどありません。

だから良い物は知っていて、服を作ることは出来るみたいな学生が多くて、企業としても扱いづらいんではないかと思います。

そもそも専門学校の講師も卒業生が多く現場感が浅いというのもあるのかもしれませんが。

そんな環境で育ってしまった事もあってか、これは多くのデザイナー達が自分たちでブランドを始めた時にもよく起こっている課題で、めちゃくちゃ人気もあり、評価されているに、全然大赤字だったり、最悪潰れてしまったなんてブランドも多々あります。

今の時代でも、多くのデザイナー達はなんらかのファッションスクールの出身です。

そうならない為にも、学校教育の中でそういった面の重要性を伝える事が重要と感じています。

しゅんたろう
About しゅんたろう 19 Articles
1986年生まれ。 マロニエファッションデザイン卒業後、OEM企業での企画営業を経てMARKSTYLER社に入社、営業/MDを経験後、新規ブランド開発部門にて部門長としてブランド開発を行う。 退職後、CLANE DESIGNの立ち上げに参画し、ブランドマネージャーとして従事 2017年より独立し、1Q86.LLCを設立。 アパレル企業を中心にマーケティング/営業代行、ブランドディレクションを受託。 2018年にはアパレル生産SaaSの[AYATORI]を運営するDeepValleyの創業にも参画し取締役に就任。

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