うにくまは見た!生地になる前の糸の謎

こんにちは〜うにくまです!

夏がやっと終わる〜

しあわせ〜

でも、今回の記事は、まだあつ〜い7月の半ばにあつ〜い和歌山までひとっ飛びしてきた時のものです。

多くの人が知らないであろう、生地になる前の糸。

世界の国々で栽培された綿花。そのふわふわの綿が、どんな風にして糸になっていくのか。

その糸は、生地になる一歩手前です。

そしてその生地が服になる。

結構果てしない旅なんです。

同じ繊維が、工程によって呼び方や単位まで変わっていっちゃう複雑さたるや。

これを最初にしようと思った人すごいな〜と思っちゃいます。

そんなとっても果てしない服の製造の、その最初の方をすこーし、垣間見ませんか?

今回は、和歌山県にある大正紡績さんにて、「生地になる前の糸のこと」教えていただきました!

和歌山県には海がないと思っていたうにくま。

本当に失礼しましたという気持ちでいっぱい。太刀魚おいしかったです!

綿花にもある、たくさんの品種

服の品質表示になってしまうと、ひとくくりに「コットン」!

服やお裁縫の糸になったところしか、なかなか目にしませんよね〜

最近はお花屋さんにコットンフラワーなども置かれてますが、まさにああいうふわふわもこもこが、私たちの服になっているってかなり尊い。(語彙力

そして下の写真のふわふわもこもこ、いずれも「綿花」ですが全然様子が違います。

手触りも、ひだりはちょっとカサっとして、右はしっとり。

品種が違うとまず見た目からちがうんです。

綿の特性は、綿花から取れる繊維長と、その繊維の太さで大きく分類します。

繊維長が長くて細い繊維ほど高級とされることが多いです。

上の写真の右側は、SUVIN GOLD(スビンゴールド)という品種。

触ったらわかる、高いやつやん〜!

という感じで加工されていないこの状態でふんわり気持ちがいい〜!!

繊維長がとても長く、繊細な繊維が特徴です。

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うにくまポイント

繊維の中でも天然繊維は品種によってとれる繊維の長さが違うよ
長いほど高価というのは一般的だけど、今回はそれだけじゃなく油分のようなものも感じたなあ・・・
同じ品種とはいえ、自然の事情に左右されてしまうものをこんなにブラさずに作れるのは農家さんや紡績工場さんの努力あってのことなんだともう少しでも伝わるといいなあ。

大正紡績さんの資料によると、コットンの大きな産地は世界に30ヵ国はあるそう。

綿花は私たちが普段口にする野菜や果物同様に、農作物。

なので品種ごとの違いはもちろん、その土地土地の特性もあるし、年によっては不作のこともある。

これって、食品では「今年は〜が不作です」と認知があるけれど、服ではそれを毎年毎年できるだけ同じクオリティ、同じ値段にしていかないと許されない市場の難しさがある。

貿易摩擦の影響なんてがっつりです。

予期できない自然現象に影響も、政治の影響も受ける産業だと、あまりに知られてなさすぎるのかもしれないなあ・・・

写真は、大正紡績さんのFOX B(フォックスブラウン)という品種。

アメリカの生物学者、サリー・フォックスさんがオーガニック農法で蘇らせた有色の綿。

古代の綿の色はこんな色だったのかしら〜・・・ロマン〜・・・!

それを作っている最中、突然変異で生まれた、FOX G(フォックスグリーン)という品種もあって、ほんのり緑色・・・!

よく果物も掛け合わせたり、突然変異で美味しいものが生まれたりするって聞くけど、繊維は本当に農作物なんだな〜としみじみですね。

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うにくまポイント

オーガニックコットンという言葉、よく耳にするよね〜
でも、実はかなりシビアな基準があるんです!

・有機肥料や基準に従った農薬の使用
・原料の公正な取引が明確
・綿花が自然に枯れてから収穫
・遺伝子組み換え技術を使用しない
・労働基準を守り児童労働をしない
かなり経済的合理性とは反してしまうからとても難しい。
オーガニックコットン自体がマーケティング手法と化してしまうと基準を満たしていないものもそれとなく出回ってしまう、難しい現実があるよ。

繊維は、めちゃくちゃグローバル!

繊維って、いきなり皆さんの手に繊維の状態では届かないから、ぜんっぜん見えてないお仕事ですよね。(周囲の繊維関係者に360度敬礼!)

資料を見せていただいただけで、こんなにも多くの国と貿易をしているんだと驚いたのですが、こちらの倉庫の中でさらに圧倒されました。

普通の倉庫やん・・・って感じだと思うんですけど、この中には・・・

ででーーーん!!!世界中から届いた、綿花の山!

和歌山に世界からモコモコが集まっているんですよ?

いやかなり想定外です。

私たちは本当に狭い世界のことしか、見えてないんだなあ・・・

上の写真の左側!NEW MEXって書かれてる。

ニューメキシコからきた綿花です。

かなりきゅうっきゅうにつめて輸送されてくるので、作業前には一度袋から出し放置。すると嵩(かさ)がこれの数倍に膨らむものもあるんだとか。

きゅうきゅうにする技術恐るべし。

多くのものはひとかたまりで500ポンド(約226キロ)分くらいがきゅううううううっとなっているそうです。

そして、この袋からはみ出た段階でそれぞれの綿花の個性が強い!

近年の綿の主要生産地は、中国・インド・アメリカなど。

そのほかにもパキスタン・ブラジル・トルコやオーストラリア・・・。

大正紡績さんは契約農場があり、顔の見える綿作りでサスティナブルを目指しいらっしゃるそう。

「契約農場には年の初めに綿花を発注します。だいたい1コンテナに18トンから19トンくらい入るので、それを8本とかくらいですかね〜」とおっしゃってました。

うにくま「トン・・・・」

衣類の製造工程というと、みなさん、生地から縫製までを思い浮かべることが多いかもしれません。

縫製ですら、実態は見えているようで、細部まで見えていないと思います。

報道される以外での、現地での実情は地域や国、企業によってもさまざまです。

でもそれよりさらに先にあるのが、繊維!

みなさんの手元に服が届くには、かなり多くの工程を踏みます。

それも単調なものではなく、綿には綿の、麻には麻の、化学繊維(たとえばポリエステル!)には化学繊維の、それぞれ担当する企業が違ったりします。

得意とする地域すら、違うんです!

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うにくまポイント

国内は、産地にはかなり特色があるよ。
ウールは尾州、化繊は北陸というのはわかりやすい例。
他にも播州はシャツ生地が有名だったり、静岡の浜松は江戸時代に綿花の栽培で有名になった流れから綿を軸として遠州織物が発達してそこが今も生地の産地となっていたり。
伝統工芸と思われがちだけど、その技術やはるか古から脈々と繋がってきた文脈で私たちの服はできていたりするんだな〜

ブランドを運営するベンチャーも増えてきているけど、その多くは仕入れかOEMを使っているのではないかな〜と思います。そうすると、聞いたこともない会社の生地をOEMに買ってもらい、それで見えない工場で作ってもらい、服が仕上がってくる感じですよね。

その間、紡績という言葉は、一言も出てこないのではないかな〜と思います。

小さなブランドで未経験で生地から作ろうと思うと、製造リスクが上がるので全然オススメできないのですが、こんな世界もあることを知ってもらえたら嬉しいな〜と思います!

さてさて、次回はいよいよ、紡績の工程をちょろっとお見せします。

全部見ても、全然難しくて「フア!?」となってしまうので、くまが理解できたっぽいところを一連の流れにしてお伝えしますよ〜!!

今月末に出せるといいなあ。と思ってます!

お楽しみに!

Uniquma
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点ではなく、線を作る企画大好きマンとして"うにくま"と呼ばれて生きています。普段は世を偲ぶ人間の姿で企画・ディレクションをしています/最近旅と餃子作りに熱中/零細自営/北海道生まれ/ジンギスカンは生ラムで!

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