「仕事出来るなっ!!」って思った縫製工場Cさんの話

みなさんごきげんよう、DeepValleyの深谷です。

最近シリーズ化の匂いがしている『仕事出来るなぁシリーズ第三弾の縫製工場Cさん』の話しです!

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何を隠そう、この縫製工場のCさんは生産管理Aさんの師匠的な人で深谷もついでに可愛がってもらってましたし、現在でも交流が深くお世話になってる人です。

最近、周りに関西の人がなんか多くなってきて、そういえばこの時期もめちゃくちゃ多かったなぁ、、って思い出し書いて見ようかなぁて思いました。

その時の深谷は、自分のキャリアに悩んでたタイミングでした。
もちろん答えのある話しじゃないんですが、道しるべになったきっかけをくれた話しです。

縫製工場Cさんってどんな人?

普段なら縫製工場ってどんなこと?って話なんですが
みなさん、なんとなくイメージできてると思うので割愛しますね。

Cさんのお父さんは、関西エリアの布帛の縫製工場の工場の社長でした(40名〜60名くらいの規模だった気が)そこで物心着く頃から、工場のお手伝いをしていたという人材なので社会にでる頃にはすでに縫製経験10年超えでした。

Cさん自体ファッションが好きだったこともあり、知り合いのブランドの立ち上げをお手伝いしたり、かなりブランドに寄り添って一緒に大きくして行ったそうです。もちろん我々も大変お世話になりましたm(_ _)m

自社の仕事がなくなると、外から仕事を持ってくる為に営業周りして、生産の足りない部分をサポートしながら生産したそうです。今でこそ名前のあるOEMという言葉も浸透していない時代からやってたそうです。

その後OEMとして独立し、自社でブランドを運営したり、現在では都内に工場を構え、国内外問わず一般的に言われるハイブランドやデザイナーズブランドの商品を縫ったりと「アパレル業界の製造」の分野に詳しい人です。(ちなみにこの工場メンバーは全員日本人で全員がパターンと丸縫いができるスキルまで教育してるそうです)

すげえなと思ったエピソード

これだけでもすごいって思ってるんですが、いくつかエピソードを紹介します。

⑴何も指示しないとTシャツもハンガーアップして納品してくる
これ業界の人ならわかると思うんですけど、ハンガーアップするのってプレス(スチームアイロン)をしてから納品するのって、畳んで納品するより遥かにお金かかります(上代に換算すると500円とか)
もちろん「え?化粧したの?」くらい綺麗に見えるし、シワくちゃで店舗に出てると買う気も失せるんですが、Cさん曰く「うちが納品したやつは売れて欲しいやん、こっちのがかっこよく見えるやろ?そしたら店の子が受け取った時も同じ感情になるねん、そしたら棚に畳まんでハンガー掛けて展開してくれるやん。」うん、でもコスト高いからやめてwって何度言っても時間あるからプレスしといたで!って言って納品してくれてましたw

⑵気を遣うと怒られる
通常依頼ももちろん受けてくれるんですが、逆に「この日までにこんな◯◯を上代いくらで◯◯枚欲しいんです!助けてください!(一般的に高難易度)」みたいのがやる気でるらしく、1回トラブった時に「今から大阪に生地もってこい!朝までになんとかしてやるわ!」って言われ九死に一生を得たことがあります。ちなみにロット、リードタイム。コストも気にしないで希望ぶつけて来い!なんとかしてやるわ!って良く言ってます(いまだに言ってますw)

⑶売れ筋や戦略を気にしてくれる
Cさんの場合はいつも会社にくるたび「まいど〜深谷くん売れ筋見してー!」っていつも言われ、TOP10に自分のことのが入ってるとめちゃ喜び、入ってないとちゃんと調べて次に活かしてくれます。
在庫が少なくなると、勝手に追加発注してる時もありました笑。
もはや慣れてくると、「この生地売れるやろ。去年冬うちでやったあのワンピの夏Verこれで作ろうや、絵型書いてきた!」みたいな差し込み提案までしてくれます。予算で渋ってると「セール終わってもし売れてなかったら全部返品していいで!だからやろうや!」って言ってくれた日には、さすがに意地でも完売させてやりました。

縫製屋さんでもOEMでもなかった

深谷目線、この人は確かにOEMという仕事をしていた縫製工場のCさんでした。
しかしそれは下請けとかではなく、『製造業務の業務委託』って感覚の方が強かったです。

何がすごいって
『業態的には小売りに納品して売上を上げる』がミッションなはずなのに
ブランドが売れるようになるまでしっかり伴走してくれました。

それはなぜか?聞いてみたら
「ブランドは初めは無理しないと大きくなれないやん?だから最初は俺らが支えてやんねん。だからたくさん売れるようになって、たくさん発注もらえるようにならな困んねん。裏切られることもあるで、でもこっちのが楽しいやんか」

さいごに

この人や生産管理Aさんに会って、生産/製造の業務に魅力を感じたことがありました。そこで深谷はさらなるスキルアップを求めて「大阪のその人の会社に入社させてくれ!」ってお願いしたことがあります。

しかし最終的には断られました。
「深谷くんは若いんだから、オレみたいなのを使いなさい。もともと売る戦略とかブランド経営を極めたい人なんだから、そっちに行きなさい。今から学ぶ必要はないで、何かあったらオレに聞けばいい。」

このAYATORIを作ろうとしたときや、投資家DDにも協力してもらってます。
あの時のブランドをあのメンバーでやってた時、楽しかったなーって思い出す、深谷にとっては懐かしいお話しです。

深谷玲人
About 深谷玲人 13 Articles
株式会社DeepValley(ディープバレー) 代表取締役社長 深谷 玲人(Fukaya Reito)。 アパレル業界に10年経験があり、販売からMD、ブランド長まで経験したのち、ITベンチャー企業に転職し2年半、カスタマーサクセスとしてインサイドセールスのコンサルティングを実施、双方の経験を合わせ、アパレル業界に特化したIT企業として2018年5月に独立。アパレル生産特化システムの開発と、TokyoFashionTechnologyLabで講師を務める。

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