在庫が怖いアパレルの人

みなさん、ごきげんよう!DeepValleyの深谷です!

今日は「アパレル」にいる人では誰でも聞いたことある内容ですし、色々な人も記事にしてる在庫について書いてみたいと思います。

在庫焼却や廃棄の問題も上がっていますが、そもそもブランドについて在庫が「なぜ怖いのか?」「なにが怖いのか?」みたいなことを書いていきたいので、ちょっと観点違くねぇか?みたいな意見も出てくるかもしれませんが、深谷の1つの意見として経験と主観を含めてあります。

会計上が一番怖い

深谷は個人的には一番怖いと思ってるのはここです。なぜなら現場にいながらもっとも体感したことで「在庫ってこえーな」って思ってたからです。

自分で経営されてる方からすると「当たり前だろうが」って思われるので飛ばしてください。

まず、PL(Profit and Loss statement)つまり損益計算書という、会社の売上と経費をわかりやすく記載してある成績表みたいのがあります、国や金融機関にも提出するのでちゃんと作り込んでおく必要があります。

端的になんで怖いかっていうと『そこに載ってない』からです。

売上総利益(粗利益)=売上高−原価(売上原価)
経常利益=売上総利益−経費(変動費+固定費)

ざっくり王道の計算式はこんな感じなんですが、パッと見「在庫」って項目ないんですよね、、、どこに存在するかと言うと

原価(売上原価)=期初在庫+仕入れ高−期末在庫

このように存在します。やっと在庫が出てきましたね。この時点で計算めんどくさい気がするんですが、、、実はまだ見えない部分があります

仕入れや残在庫はPLを痛めない

売上総利益(粗利益)=売上高−(期初在庫+仕入れ高−期末在庫)
経常利益=売上総利益−経費(変動費+固定費)

先ほど紹介したこれに数値を入れるのにちょっと想像してみましょう。
◉ストーリー◉
あなたは貯金をして、念願の新規のブランドを立ち上げました、今まで培った人脈とノウハウを活用し一所懸命仕事し初年度は1,000万円の売上をあげることができました。製造原価は30%で作ってたので、売上総利益は700万円です。セールや値下げは一切しませんでした。そこに自分の人件費300万円、アルバイトスタッフ150万円にECシステムに100万円(10%)、物流金額は自分で行ったのでほとんどかかってませんが、自宅兼事務所の家賃が120万円(月10万円)です。

経常利益30万=売上総利益700万円-経費670万円(300+150+100+120)

上記のようにPLでは初年度黒字となります!本当にすごいです!でも多分この

『もし在庫が100%消化できていたなら』ですけどね

仕入れ金額は先に支払う

1000万の売上を作ろうとしたとき、原価で300万(上代1000万)を期日内にしっかり売り切るのは難しいと思われます。

なぜなら店舗があるなら全部完売して、店頭ガラガラになってますしECであれば掲載アイテム全部完売してます。そんなことは現実問題あり得にくいので、きっと仕入れはもっとしてます。

つまりPLでは黒字化していても、キャッシュはなくなっているのです。もし作った商品の消化率が50%だとすると仕入れは600万(上代2000万)してるんですよね。

つまり1000万円売上があっても、仕入れで600万使って、経費で670万使ってたら、資金は−270万となるわけです。

貯金してたとはいえきついですよね、、そして更に怖いことを言うと

『仕入れは売上が立つより前に支払います』

さいごに

いかがでしたでしょうか?

もちろん昨今では受生産(バイオーダー)(売れてから発注)や、クラウドファンディングなどもありますし、委託在庫の販売など、消化した分だけ仕入れる。

などといったこういったリスクを回避する手段もあります。

製造に必要なロット数も融通が効くようになっており、ブランドが売れてくればファクタリング(請求書買取)といった、資金繰りを改善する手法もあります。
(支払いサイトの問題はありますが)

ECも低価格で始められるようにもなりましたし、SNSは無料でマーケティング活動を行うこともできますし、テクノロジーが進歩していることで、これからもっと戦略の幅も広がり、ブランドの立ち上げやオリジナリティを出すこともどんどん易しくなるでしょう。

しかしここで言うブランドを立ち上げた「あなた」に伝えたいメッセージは

生産ロット満たすくらい売ってきてやる。
資金繰りの問題はこっちでなんとかする。
だから購買意欲を掻き立てるような、自分が本当に誰かの心を豊かにする
そんなファッションや服を作ってくれ。

AYATORI深谷より

深谷玲人
About 深谷玲人 13 Articles
株式会社DeepValley(ディープバレー) 代表取締役社長 深谷 玲人(Fukaya Reito)。 アパレル業界に10年経験があり、販売からMD、ブランド長まで経験したのち、ITベンチャー企業に転職し2年半、カスタマーサクセスとしてインサイドセールスのコンサルティングを実施、双方の経験を合わせ、アパレル業界に特化したIT企業として2018年5月に独立。アパレル生産特化システムの開発と、TokyoFashionTechnologyLabで講師を務める。

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