僕がAYATORIを作りたいきっかけとなったブランド立ち上げの話。

こんにちは増田です。

Facebookの機能で、昔の写真が過去の思い出みたいな形で、まとめられたりするじゃないですか?

あれを今日見ていると、どうやら僕は4年前は新しいファッションブランドの立ち上げていた頃だった様で、ものすごくバタついていたみたいです。

SNSを上げてると言うことは「そんな余裕あったのかよ」って感じでもありますが、告知の為の投稿だったのでそれも仕事だったんだと思います。

ちょうど昨日にも「立ち上げの時の忙しさってほんと大変だよね」なんて話していた事もあり、その投稿のなんとタイミングがいい事…。

ちなみにその時の経験がAYATORIを作りたい!ってなった、いわゆる原体験なので、今日はその時のお話でも書こうと思います。

ローンチいきなりの連続POP UP SHOP

ブランドの立上げ準備をしていていた当時、僕はまだ前の会社を抜けれずに、8月末までは出勤をしなければいけませんでした。

一方で、ECサイトのOPENを9月の頭に控え、2週目に東京、4週目に大阪、翌10月には名古屋でブランドローンチのPOP UP SHOPを行う事も既に決定していました。

新しく始めたブランドにはまだほとんど人もいなくて、商品に関わる業務、PRに関わる業務、それ以外は全て自分が行わなければならないという状況です。

そういう背景もあり、退職した9月から業務開始ともいかず、数ヶ月間はダブルワークを行わなければならないという感じで、今の会社の仕事を終えて、新しい会社に行ったり、休みの日もなく、おそらく人生で一番働いていた頃です。

そんな状況のなか、東京のPOP UP SHOPの日がどんどんと近づいてくるのですが、1週間ほど前になり、次第に様々な問題が発生してきます。

備品が足りない!とか、販売員が足りない!とかショッパーは?内装は?とかいろんな事がありすぎるので割愛しますが、とにかく毎日慌ただしかったです。

そんな中、一番強烈にインパクトを残してくれて、今AYATORIを作りたい!というきっかけともなった出来事が商品の納品トラブルでした。

商品不備が大量発生。

商品が納品される前に確認用に送られる納前サンプルと呼ばれるものがあります。

そんな納前サンプルが届き始めたとき、「あれ?これプリントじゃなくて刺繍では?」「ラグランじゃなくてセットスリーブなんですけど…。」みたいなトラブルが多発しはじめます。

重ねていくつかの商品が既に間に合いそうもないという話も上がり始めます。

ファッションブランドにおいての納品トラブルって大きく分けると

「納期遅延」「商品不良」の2つがあります。

まず、【納期遅延】に関してですが、文字の通り、設定した納期に納品されない事ですね。

だいたい1週間前後であれば想定内の範囲で起こり得る事だと思ってます。

「配送の遅延」であったり、海外生産であれば「税関でのトラブル」であったり。

しかし、それ以上遅れるということは、資材が揃っていないとか、生産ラインが間に合う日程で確保されていない、そもそもオーダーも確定していないとか、発注や工程を算出する段階で既に無理がある状態だったのではと思います。

次に、【商品不良】ですが、これも生地自体に不良があったり、縫製ミス・加工ミスなんかは多少想定できます。

しかし、デザインが違う!や刺繍の指示がプリントで上がっている!なんて事はこれは確実に委託側か受託側が間違えていることでしょう。

そんな事が重なり、開催日と納品日に1週間以上の余裕は設けていましたが、僕を含めメンバーは何度もローンチに納品大丈夫?と生産担当者に聞くのですが、担当者は大丈夫!との返事しかしないのでした。

迎えたイベント当日

生産担当者の言葉を信じるしか無い状態で、迎えたPOP UP SHOP当日に納品されてきた商品は展開予定の30型中13型のみでした…。

なんとか手元にある13型を2箇所、3箇所と展開することで12坪の店頭を完成させました。

もちろん百貨店の担当者にはめちゃくちゃに怒られるし、目玉となる商品がなくお客様にもめちゃくちゃに怒られます。

そんな中でも売上は1週間で1,300万円と、デビューイベントでは好成績を残すことができた事もあり、ブランド内では直ぐに笑い話となりましたが、僕にとってはトラウマです。

商品が無いことによって、百貨店やお客様に謝罪しまくり、1日でも早く商品を納品させるために、成田の税関まで取りに行ったり、倉庫からのハンドキャリーをお願いしたり、売り場に戻ればストックに走り回るという地獄の様な1週間でした。

当時のOEMメーカーさんにはもうどっちが悪いとかそういんじゃなく、とにかく同じ様に走り回ってもらい、すごく助けられた事もあり、今でも頭が上がりません。

普通ならそんな事もあったけど、今となってはいい思い出です。

なんて綺麗な言葉で片付けるのでしょうが、いまだに僕にそんな気はさらさらありません。

なんでこんなことが起きるのか?

そんな風に未だに怒っていても、それもそれでくだらないのも事実なので、振り返ってなんでこんな事が起きてしまったのか考えると、業務が部門毎、担当毎に属人的になってしまっている事が多いからだと気づきました。

それを含め一言で自分の管理不足と言ってしまえばそれまでなのですが…。

デザイナー・生産管理・MDと本来なら絶対に連携しなければいけないメンバーですが、それぞれがそれぞれの業務を行っていて、この時の場合、生産管理の担当者以外に誰も商品の進捗がわからないという状況でした。

こういうトラブルって当時の我々だけじゃなくて、アパレル業界にはめちゃくちゃ多く、アパレル業界での経験しかなかった僕にとってもそれは当たり前の事でした。

ある程度人数がいてシステム化されている様な会社や、担当者が複数いる様な会社ではいくらかマシでしょうが、それでも組織的に縦割りになってしまっている事も多くトラブルは業界的にも尽きません。

僕にとってAYATORIにはそんな状況を解決したいという思いが真っ先にあります。

「商品毎にちゃんと進捗が確認できていれば」「言った、言わないではなく、キチンとコメントなどのやりとりの履歴があれば」

たらればを言ってもキリはありませんが、あの時AYATORIを使えば少なくてもトラブルは事前に回避できたのではないかと思いながら今AYATORIを提供しています。

最後に

たまたま上がってきたSNSの投稿から当時の事を思い出し書きました。

当時の事例だけで言うと、そもそもスケジュールがとか、いろんな意見はありますが、それも含め自分の実力不足という部分もありました。

だからこそ今でも別のブランドに携わりながら、納期があぁだこぉだとやっていますが、自分でも懲りない奴だなぁと思います。

きっと僕だけじゃないと思いますが、ブランドを立ち上げて、それがめちゃくちゃ売れたり、街で来てくれている人を見かけて嬉しくなったり、というのがこの仕事をしていて楽しくて仕方ない部分です。

AYATORIを使う事で、少しでも無理をしないで働ける様になる、少しでも効率よく働ける様になる、少しでもストレスなく働ける様になる。

そうする事で僕と同じ様な楽しい!って気持ちをより感じられる様に一人でも多くの人がなればいいなと思います。

すごく長くなっちゃいましたが、そんなAYATORIに少しでも興味を持っていただけたのであれば、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

SHUN-TALOW
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FASHION PLANNER。 ファッションブランドや関連事業のプランニングをしてます。満33歳 ガニ股 協調性があり、わがままを言わない、自分に厳しく、将来設計がしっかり出来ていて、マイペースではなく優しくて今どき珍しく一途で理想的なAB型男性 マイブームは自分です

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