こんにちはDeepValleyの増田です。
大げさなタイトルをつけたもんだなと思うのですが、ちょっと今日はここ最近よく聞くサステイナブルに関係した話をしたいと思います。
昨今よく聞くファストファッションを中心とした消費主義による環境問題や労働搾取というのは現状のファッション業界の問題の一つとして大きな課題です。
そんな中には消費主義への違和感からインスピレーション受け、行動をするブランドもあります。
少し前の話になりますが、世界でも有数のブランド街であるニューヨークの5番街。
マンハッタンのど真ん中にあるこの通りには世界中のブランドが店を構えています。
その中にあるSAKS FIFTH AVENUEというデパートの大きなウィンドウディスプレイに「無造作に積まれた衣服の山」をディスプレイしたデザイナーがいます。
それがVETMENTSです。
VETMENTSというブランドについて
先に少しヴェトモンについて説明しておきましょう。
VETMENTS(ヴェトモン)はフランスのファッションブランドです。
デザイナーはグルジア出身のデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)。という方で、2006年にアントワープ王立芸術アカデミーのファッション科で修士号を取得し、2007年には東京コレクションでコレクションを発表しました。
2009年よりメゾン マルジェラ(メゾンマルタンマルジェラ)のウィメンズコレクションのデザインを担当。
2013年からルイヴィトンでウィメンズのシニア・デザイナーを務めたのちに、2014年に「ヴェトモン」を設立しました。
そして2015年にはバレンシアガの新アーティスティックディレクターに就任しています。
ファッション業界の過剰生産問題に対するアンチテーゼ
そんなヴェトモンが何をしたのか?
彼はブランドの世界観を全世界に伝えられるこの絶好の機会に、世界中のファッション関係者達へと放たれたメッセージは「ファッション業界の過剰生産に対するアンチテーゼ」でした。
※実際にディスプレイされたVETMENTSのウィンドウ
instagramに投稿されたディスプレイ写真に加えてテキストに
“ほとんどのブランドがゴミを作っています。在庫の山がアウトレットや倉庫に積み重なり、誰にも購入されないことが多い。偽りの数字を追いかけ、安定した成長の報告の為に、この業界は過剰生産という問題から目をそらしています。Saksはこの問題について話合う機会をこのメインウィンドウを通して提供してくれました。私たちは少ないことが豊かになる場合もあるということに気付く必要があります。”
と記載されていました。
この取り組みは世界中で話題になり、消費主義とはなんなのかを考えるきっかけにはなったのかとも思います。
必要なものだけがあればいい
ただ先述の様な取り組みはまだまだ少なく、業界としての構造は未だ消費主義に傾いている様に感じます。
だからといって、彼の様に知名度も実績もある人間が行動してくれることは確実に何かを変えるきっかけにもなるのではないかと思います。
少ないことは豊かなことというテキストにはどんな意味が込められているのでしょうか?
ミニマルライフにモットーとしてよく出てくるLess is More”という言葉があり、その意味が「より少ないことはより多いことだ」「より少ないことは、より豊かである」「少ないことは豊かなこと」と訳されています。
僕はこの言葉はできるだけ少ないものに集中すれば、それをより生かすことができる、100%の可能性を引き出せるという風に考えたいなと思います。
「本当に愛する服だけに囲まれて居て欲しい。」「必要なものだけあればいい、他には何もいらない」そんな考え方が出来ればもっと身軽に生きることが出来るんではないかと思います。
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