こんにちは、こんばんはしゅんたろうです。
一時はマジでやばいかもって思ったものの、ありがたい事に2つほど大きな仕事が決まり、なんとか今年はやり過ごす事ができそうかなっとほっと胸を撫で下ろしています。
頂いた仕事を丁寧にやらなければ!なんて思いながらも、例年とは違うGWが始まり、根詰めすぎるのもなぁっと、今流行りの「あつまれどうぶつの森」でもやりたいなって思っててるのですが、Nintendo Switchは手に入りそうもありません。
あまりにも出遅れてしまったので、仕方がないですね。
そんなトレンドの話の延長で「アパレル業界って慢性的に「流行性猫杓子ビールス」にでもかかってんのかな?」って言ったところ、おじさん達は笑ってたのですが、若者にはポカンとされました。
なので、今日はそんな話を書いていこうと思います。
「流行性ネコシャクシビールス」
ドラえもんの道具に「流行性ネコシャクシビールス」というものがあります。
このビールスを育てる際、自分が流行らせたいことを聞かせながら育て、ある程度増殖した段階でそのビールスを風に乗せてばらまくと、どんな流行でも自由に作り出せる、というもの。(ちなみにビールスとは昔の言い方で、現在のウイルスの事です。)効果は1日限りです。
作中では、まずドラえもんが
「ミニこそ流行のトップ」「ミニが流行る」
とビールスに言い聞かせながら培養します。
すると、流行に敏感な女性たちはあっという間に感染してミニスカートに履き替えていくのです。
効果が気に入ったのび太とドラえもんは「奇抜な流行を作ろうぜ」と悪ノリをエスカレートさせていきます。
「ボロ服を着るのがほんとのおしゃれ」「外出の時は靴と下駄を片足ずつ」
など、悪ノリ全開で変な流行を作り出した結果、街中がカオスになります。
話のオチは、いつだって流行に疎いのび太が、1日遅れで自分のつくった流行にかかってしまい、結局「流行遅れ」の格好をしてバカにされてしまう、というものでした。
本当にその改革って必要なの?
今日の発表で「緊急事態宣言」は延長の見通しと言われ、アパレル業界にとってはさらに厳しい時期が続きそうです
先日、某企業がECに軸足を移し、さらに今後に向けてネットと実店舗を融合するOMO及び、デジタルシフトを推進していくといった内容の記事をみかけました。
デジタル化を進めていく事は必然的であるとは言っても、今のままだと、単に競争が激化し、送料無料や返品自由など、サービス面で差別化するしかなくなるような気がします。
いくらWebデザインや写真撮影、AIなどデジタルでのコミュニケーションに注力しても、IT投資のために、商品原価率の圧縮が行われたり、今の様にお値打ち感も、デザイン性もない商品を販売している様じゃ全く意味がありません。
先日のWWDの記事でのファーストリテーリングの柳井さんのインタビューがすごく印象的だったのですが、
「何が問題かを自分で考えて、それが問題や課題だったら自分で解決する。課題を解決することが仕事だ。分析とかデータの収集とか、そういうことが仕事だと勘違いしてる人がすごく多い。それやるんだったら営業でもやったほうがいいよね。それやるんだったらもっと検品をやったほうがいい、もっと売れる商品をデザインしたほうがいい。売れる要素が何かってことを、自分の頭を使って考えたほうがいい。みんなデジタルに頼り過ぎ。デジタルは何も解決してくれない。」
https://www.wwdjapan.com/articles/1074741
売上げの鈍化は、何も今回のコロナ渦の件だけでもないし、人口減少や若者の服離れによるマーケットの縮小、インバウンド商品の減退だけでもないはずです。
前述の記事中にもありましたが、原点は一つで、アパレルビジネスはマーケティングのフレームワークである4P(製品、価格、流通、販促)だけではやっていけないと言われても、マーケットを細分化し、ターゲットをしっかりセグメントして、それにあった商品を開発というのは基本で、その上で何をするかだと思います。
気づいた頃には周回遅れ
ところで僕は、流行というものにとても疎いのですが、そもそも何においても情報収集というものが得意ではないです。
流行ってアンテナを張り巡らして「誰よりも早く新しいものを得る」という体験に価値を感じていたり、情報を活用して先行者利益を得るために動いていますよね。
そういう行為を僕は「めんどう」と思っていますが、誰かにとっては「たのしさ」と捉えているということに、人間とはなんとも幅広く、奥深く、興味深いです。
僕は結構のび太のように、「あとから流行にかかる」ということがあります。
冒頭に話した「あつまれどうぶつの森」もそう、気づいた頃には周回遅れです。
同じ様に今回のデジタルシフトの話はどうですか?
直近でアパレル業界で話題を賑わせた「D2C」という考えも、今回のパンデミックで、どれもが踊り場を迎え、既に難しい局面を迎えています。
もしかしたら、昨年の成功事例を捨てたところにこそマーケットや、ビジネスチャンスがあるかもしれない。
全然想像もしないところにこそ自分たちの価値があるかもしれません。
この間に絶対と言えるコンテンツを作り上げてみてもいいんじゃないでしょうか?
この世の中に「流行性ネコシャクシビールス」なんて便利なものもないし、作中に風刺されている様に、流行は1日とは言わずともすぐに過ぎ去ります。
何でも右に倣えをしてもいい事はないし、ビジネスチャンスは流行を作るからこそ訪れるんではないでしょうか。
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