模倣がバレるのは前提として

こんにちは、こんばんはしゅんたろうです。

2020年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

前置きはこのあたりにして、本題に入ります。最近ファッション業界でも【ファッションロー】についての議論が頻繁に交わされる様になりました。

その中で一番身近な話題が「模倣」ではないでしょうか。

今日はそんな模倣の話

「こういう服、自分も作りたいなぁ。」

カッコいい服を購入すると、ボクもいつもそう思います。

「この素材がいいんだよな」とか思ったり、「このディティールがいいんだよ、このパターンがいいんだよ」とか思ったり。

とくにラグジュアリーブランドやインポートやドメスティックのデザイナーズブランドに対して、デザイン性の高さからそう感じることが多いです。

でも、そう思ったとしてもしないのは、感覚的な「デザイン」の正体を、きちんと背景まで言語化することが大切と思うからです。

ぼんやりといいと感じた「デザイン」が持つ意味やその裏にある文化、それを構成する付属・素材などについて、その服を作る手間も含めてしっかり理解しておかないと、上辺だけの模倣になり、メッキはすぐ剥がれます。

食戟のソーマに出てくる美作昴だって、料理を模倣する時は相手の出す料理をストーカーまがいに分析し、同じ材料や調理道具を使った上でアレンジを加えオリジナルに勝つでしょ。

背景を理解しないままでは絶対にオリジナルを一生超得ることはできません。

とはいえ、巷に溢れるファッションには「○○っぽいデザイン」なんて山ほどあります。

だから、いちいちどこのブランドがどこのブランドを模倣しようと自分はなんとも思いません。

だって、そういう模倣品は、Ⅰで語った様に、中身なんてなんにもなくて、それ(っぽい)だけでしかないでしょう。

SNSが生まれてから「それっぽいデザイン」はあらゆるところにバラ撒かれる様になりました。

それにより、「それっぽいデザイン」がオリジナルより支持されている場合だってあるし、あんなものに騙されるのかと苦々しく感じる時だってあります。

でも仮にそれで上手くいっていても、そういう底の浅さはいずれ確実にバレます。

一時的な利益追及だけの為に行われた模倣なんて、どんな理由があれどするべきではないし、それをしない自分たちに自信を持てばいいだけではないでしょうか。

友人も含め、心ある他人はわざわざ「お前、ほんまパクりばっかやな」などと直接の指摘はしてくれません。

何も言わないまま「あー、またパクってる」「ダサいなぁ」と黙ってあきれているだけです。

知らず知らずに模倣してしまっている場合にそう思われる事だってあるでしょう。

もちろん、気をつけてはいるけれど、ぼくに対してや、ボクの関わってきたブランドに対してそう思ってる人もいるかもしれません。

こんな事を書いていたって、ぼくの底の浅さだって、バレる人にはバレているのだと思います。

だからこそ「バレない」という前提で考えるのでなく、「ぜんぶバレている」という前提で考える事が大事だし、「全部バレている」と考える事でデザインに対しての深度も変わってきます。

デザインというのはパッと閃いて生まれるものではなく、いつの時代であっても、これまでに培ってこられた長い脈絡や多くの洋服の中から、なんらかの影響を受けて作られるものだと思います。

だからこそ、全部バレてるを前提に、どこをどう変化させれば、新しいものと言えるのかを考え抜きます。

ファッションビジネスに携わるのであれば、知識を持って大事なデザインを守れる様になりたいと願います。

そして、そんな想いで作る自分が関わるブランドが仮に模倣された場合には、絶対に許さない。

子々孫々、地獄の果てまで追いかけ回してやる。

しゅんたろう
About しゅんたろう 45 Articles
1986年生まれ。 マロニエファッションデザイン卒業後、OEM企業での企画営業を経てMARKSTYLER社に入社、営業/MDを経験後、新規ブランド開発部門にて部門長としてブランド開発を行う。 退職後、CLANE DESIGNの立ち上げに参画し、ブランドマネージャーとして従事 2017年より独立し、1Q86.LLCを設立。 アパレル企業を中心にマーケティング/営業代行、ブランドディレクションを受託。 2018年にはアパレル生産SaaSの[AYATORI]を運営するDeepValleyの創業にも参画し取締役に就任。

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