仕入れよりも見直すべきとこにお金を使おう

こんにちは、こんばんはしゅんたろうです。

国内のアパレル企業が苦境に立たされてるそうです。

ってなんだかもうそろそろ聞き飽きちゃってきたのですが。

前年売上を追っかけるってのはアパレルの商慣習なのか、とにかく前年を割ってしまうことを嫌がる話をよく聞きます。

国内の人口が減少に向かう一方、海外展開にでも本腰を入れない限り、全ての企業が前年売上を保ち続けるってのは無理でしょう。

だったら売上を追っかけて、仕入れにお金を使うことよりも他にお金を使うところ結構あると思うので、その辺を書いていこうかなって思います。

在庫の処分にもお金が必要

立てた予算に売上が届かないと自ずと大量の在庫商品を抱えることになります。

一般的なアパレルブランドの場合、次のシーズンには、次のシーズンのコンセプトがあり、次のトレンドが存在するので、シーズンで売れ残った商品が次のシーズンで売れるなんてことは継続的に展開されている様な定番商品以外にほぼありません。

だからこそ各社なんとかシーズン中にSALEをして在庫消化を図ります。

一般的には製品原価の範囲内で在庫商品を処分しますが、大量に在庫を残している場合、赤字になってでも在庫を処分します。

在庫をなんとか消化しようとする動きは企業としては健全です。

でも原価割れの価格で処分すれば損金が発生します。

処分せずに在庫のまま保管していれば会計上は資産になるので、損金が出ることを嫌がり放置する企業だってたくさんあります。

処分もしない、損金も出さない、だけど商品はお金がないと処分もできないので、在庫だけが溜まってるって企業意外とたくさんあります。

そうなると最悪で、お金があるうちに在庫評価を落とすことが懸命です。

評価を落とした上で、販売できればそれが利益になります。

在庫を抱えたままじゃ何もできません。

過去を清算し、仕切り直すには、最初に在庫を処分しなければならないので、仕入れよりもまず在庫を減らすためにお金を使うべきでしょう。

人材の問題にもお金が必要

店舗流通からネット流通に主流が変わっていることは分かっていても、社内にITを理解する人材がいないし、新たに人材を採用しようにも、予算がなければ確保ができません。

それどころか逆にブランド撤退で事業部がなくなったり、店舗を縮小したりで人材が余っているなんて話もよく聞きます。

それを放置したり、違う部署なんかに配属しても、人って変化を嫌うものだし、それを嫌う人が抵抗勢力となって、企業再生を阻害することなんてよくあります。

いざ辞めてもらおうにも退職金を確保しなければ、早期退職を進めることだってできません。

そんな風に人材のミスマッチを解消するにもお金は必要です。

そのうえで新たな事業戦略を推進する為には、新たな人材を登用する必要な場合だってあります。

売上を上げるためにはまず体制を整える。

そのためにお金を使う事が大事な場合もあるのではないでしょうか。

システムにもブランディングにも

僕たちはシステムの会社をやっていますが、ヒアリングさせてもらうと、多くのアパレル企業で各セクション毎にシステムが継ぎ接ぎで全体最適化がされていないことってよくあります。

時代遅れのものだったり、バラバラな時期に、個々の担当者がシステムを導入してる状況が原因だったりします。

そのために、様々な段階で無駄な作業が発生してたりするので、システム全体を見直し、全体最適化を図る必要がありますし、そのためにはやっぱりお金は必要です。

またシステムだけじゃなく、ブランディングやデザイン、商品の付加価値を高めるにだって、開発経費が必要です。

良いテキスタイルを確保するには、良いテキスタイルメーカーと取引きしなきゃならないし、縫製を良くしようと思えば、良い縫製工場と取引し、それなりの工賃を支払うことも必要です。

業績が悪化すると与信管理で取引することができないことだってあります。

どんな仕入れ先とも、取引ができる状態には、経営が健全化していなければなりません。

経費を見直すの大事でしょ

小売にとって、仕入れって一番お金を使う部分です。

仕入れがなければ売上も立ちません。

でも少し立ち止まって考えた時になんでそんなに仕入れなければならないのか?って考えるのも大事ではないでしょうか?

業績が悪化して、建て直しができなくなってしまった企業はどうなります?

それならいっそ売っちゃった方がいいんじゃない?って思います。

それぐらいに考えてお金を使うべきです。

倒産させれば、仕入れ先等に迷惑が掛かるし、社員の生活保証だってできません。

社長自身も個人保証してると、自己破産は免れないでしょう。

企業を売却できれば、建て直しの可能性だってありますし、少なくとも仕入れ先に迷惑も掛からないし、残った社員の生活の保証はできます。

オーナー社長だって自己破産しなくても良いかもしれません。

資本が注入されれば、打てる戦略も増えるし、少なくとも現状よりは悪くならないでしょう。

とは言っても、なかなか買ってくれるところも少ないです

だからこそ前年踏襲に右にならえでなく、売上を上げるため以外にも企業にとっての最適はなんなのかを考える様にする事って大事ではないでしょうか。

しゅんたろう
About しゅんたろう 28 Articles
1986年生まれ。 マロニエファッションデザイン卒業後、OEM企業での企画営業を経てMARKSTYLER社に入社、営業/MDを経験後、新規ブランド開発部門にて部門長としてブランド開発を行う。 退職後、CLANE DESIGNの立ち上げに参画し、ブランドマネージャーとして従事 2017年より独立し、1Q86.LLCを設立。 アパレル企業を中心にマーケティング/営業代行、ブランドディレクションを受託。 2018年にはアパレル生産SaaSの[AYATORI]を運営するDeepValleyの創業にも参画し取締役に就任。

Twitter

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*