Webの外注先を判断する際の注意点

EC・Web周りを強化する際、自社にノウハウが無いから外注にご依頼…、というのはごくごく自然な流れなのですが、自社にリテラシーが無いせいで変な業者に引っかかってしまう事があります。その場合、

「今使ってる外注が信用ならんからちょっと会議出てくれへん?」

とか言われたりする訳ですよ。ちょっと何言ってるかわかんない。

「いや、そんな外注切ったらええやん…。」

と思う方も多数いらっしゃるでしょう。その気持ち、痛いほどわかります。ですが、事はそんな簡単な問題でも無いのです。それは

「今抱えている業者を切ったら明日からとんでもなくマズい事になるのでは?」

という想像が働くからですね。うん、まぁひどい業者に捕まってる場合は契約切った途端に引き継ぎもせずサーバー落としたりしやがりますからね。(実話)

そんな事にならない為にも最低限の自衛は必要です。では、どんな事に気をつけておけばいいのか?簡単な見極め方を記載しておこうと思います。

○レスポンスめっちゃ遅い

すみません、めちゃくちゃ当たり前だし、そもそも「それ、ただの仕事できへん奴やん…。」と思われるかもしれませんが事情がある場合がございます。それは、依頼している外注先が更に外注している場合ですね。つまりあなたがご依頼している企業にはそもそもスキルが無い場合があるのです。何を言ってるかわからねーと思いますが、僕も何を言っているのかわかりません。そして、これはそんなに珍しいケースではないのです。想像しただけで恐ろしいですね。

結果、あなたの企業が外注先に連絡を入れ、「ここのサイトのこの部分にこういった機能を実装してほしい」という依頼をしたとします。そこからあなたの外注先A社は更にその下請けの外注先B社に見積もりを取り、そこにいくらか金額を上乗せして見積もりを投げてきます。右から来たものを左で受け流す簡単なお仕事です。お前はムーディー勝山か。このケースでは、あなたの外注先は金額が相場より高い上に技術が低い、という恐れがありますので、「そういや、うちの外注レス遅いな…。」と思った場合はご注意ください。

○提案がざっくりし過ぎ

「それ、ただの仕事できへん奴やん…。」毎月のレポートとそれに対する課題設定が超曖昧なパターン。大体、多くの企業はGoogleアナリティクスのデータを元にレポートを提出し、それに対してアクションプランを作成。次月はそれでどの程度改善できたか?のPDCAを回すのがベタなやり方かと思います。

僕が過去見たケースですと、毎月のレポートはGoogleアナリティクスのスクショを何枚か切って貼っただけの超簡易レポート(作成時間はどう長く見積もっても15分かからない)を提出したり、CVRをあげましょう!と目標は言うのですが具体的な改善提案が皆無。トラフィックを上げる事が目的の場合、リスティング ・ディスプレイ広告しか提案できず、それが効果あるかどうかの考察も無しにじゃぶじゃぶクライアントの資金を使い込み、結果「認知は上がった(と推測されるだけ)んですが…。」と言い訳する人たち。

全てにおいて費用対効果を求めるのは難しい事なのですが、それにしても提案適当すぎ…。アクセス解析ってその業種の知見も無いとデータ見ただけでは対策立てれない事もたくさんあるので、提案内容が適当に感じる場合はご注意を。

○これだけは初期に気をつけておいて!

見極め方、とは違うのですが、よく陥りがちなパターンがあるのでこちらもご紹介致します。まずECサイトを構築する際、ドメイン・サーバーは誰が所有するのか?は確認してください。このアヤトリメディアで言いますと、

deepvalley.co.jp → これがドメイン。

ドメイン管理サービス(お名前ドットコムとかムームードメインなど)で取得しますが、任せっきりにしていると外注先が握ってしまってる場合があるので、切りたい時に移管作業が発生します。

サーバーはWebサイトのデータを格納する器になります。これも多くの企業はレンタルサーバーで月額費用を支払ってそこにデータを格納しています。データが格納されているサーバーのアカウントの所有はどこの企業なのか?最初にご確認ください。

嘘のようなお話ですが全て実話です。自社にリテラシーが無い場合、担当者と近しいWebに精通している(と思っている)人にまず相談するケースが多数なのですが、その時点で間違う事が多いです。とは言え、良い事業者に出会えるかどうかってまぁまぁ難しい確率ですから、最低限の自衛として上記を知って頂ければと思います。絶対失敗したく無い人は少々お高くても実績も認知もある方にお願いするのが良いかと思いますが、自社の予算次第ですかね…。

こんなサービス始めました↓

深地雅也
About 深地雅也 10 Articles
株式会社StylePicks CEO。コンテンツマーケティングをメインに、ECサイト構築・運用・コンサルティング、ブランディング戦略立案、オウンドメディア構築、販促企画などをやってます。最近はODM・OEMメーカーのブランド設立支援、IT企業のアドバイザー、服飾専門学校講師、ライター業なども手がけてます。

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