こんにちは、こんばんはしゅんたろうです。
4月8日から緊急事態宣言が出され、GW明けまでは不自由な生活が続きそうですね。
僕もここ3週間ほどは、買い物や打ち合わせ、ランニングなんかで合わせて12時間ぐらいは外に出たけど、それ以外はずーっと家にいます。
そろそろ読みたい本も、観たい映画も、聞きたい音楽もなくなりはじめ、通販で筋トレグッズやらを購入しては気分転換にトレーニングに勤しんでいます。このままのペースだと、きっと次にお会いする際にはゴリラみたいになってるかもしれません。
外出自粛はしんどいし、仕事もうまくいかない事も増えて大変だけど、今自由に好き勝手出歩くことが誰かを傷つける可能性があるのなら、そしてその責任も取れないのならば、家族や友達にも「みんな元気になったらまた遊ぼうね」って感じに今は我慢するべきですよね。
アパレルの現状はどうなんだろう
さて、仕事に関してですが、僕もしっかりと影響をくらっています。クライアントである、アパレル企業の業績が芳しくなければ、真っ先に切られるのが外注なので当然ですよね。
でも、そんな中でも切らずにいてくれる企業の為に、色々と考えていました。
僕の回りだけではなく、アパレル企業、特に小売の前年比は30%〜50%程度なんて話もザラに聞く中で、売上の目処がたたず、2020SSの生産数の見直し、一部キャンセルが起こってると聞きます。
例年であれば、20-21AWのMDを検討して何を生産するかを考えている様な状況でしょうか?多くの生産を国外に頼る日本のアパレルですが、海外工場も国の状況によっては閉鎖中のため、ブランドの次シーズンへの影響も大きいでしょう。
5月、6月、7月と展示会が多く行われるシーズンですが、それらがキャンセルになれば来年度の売上への影響も起きるでしょう。
今Eコマースでそれなりに実績を残せているところも、これまで実店舗で売り上げてきた小売業は打撃を回避するのは難しい。Eコマースだけの事業にしても、世界中で服を買う優先順位はとても下がっている中で他人事ではすまないブランドがほとんどではないでしょうか。
そんな中、出来る事ってなんだろう
今後しわ寄せが川下から川中、川上までとゆっくりと進んでいく様な状況になるのは間違いない気がします。既に影響が出ているところもあるでしょう。
だけども歩みを止める事は出来ないし、今の状況を打破する事は容易ではないし、誰かに責任をなすりつけることで解決することもないのであれば、今の状況を鑑みて最適化する事しかないのでは。
既に色々な人が提唱しているけど、外出できない状況が1ヶ月、もしくはそれ以上続く中、様々な作業をリモートワークで行うことが必須になります。
生産プロセスをオンライン化するツールやサービス、対面商談を減らすためのオンラインツール、AR、VRなどの仮想ショールームなどなど、「業務のオンライン化」はさっと思いつくだけでもそこそこにあるし、すぐに取り組めることばかりです。
もう一点、国内外、インバウンドの受け入れの可否に関わらずに顧客を獲得していくために、越境ECの構築など「Eコマースサイトの強化」とそれに伴い、SNSなり自社コンテンツなりでOPENなコミュニケーションを取り、消費者との共感をとるなど、「デジタルマーケティングの強化」もすぐに取り組めます。
「業務のオンライン化」「Eコマース/デジタルマーケティングの強化」この二つってどんなブランドにとってもすぐに見直す事の出来る部分と言っても、すぐにお金につながるわけではないかもしれないし、アパレル業だと不自由な点も多いけれど、実際にその様に運用できているところも多々あります。
現状を悲観するよりも今できることを粛々と
売り上げが立たない、雇用を守りきるかもわからない、中長期的に売上げを予測する事もできない、だけど同時に変革もしなければならない、と「モノを売る」業種はアパレルに限らずホントに困難な状況です。
悲惨な事ばかり想像してしまいがちだけど、人はどんな状況にあっても生活の楽しみを作ることをやめない生き物じゃないでしょうか。
経済的に余裕が少なくなろうが、モノを買う行為がよりシビアになろうが、文化芸術に触れることは癒しに感じますし、文化が失われていく国はやがて国が滅びると言う事は歴史も繰り返し証明しています。
この機会に小売の仕組みも大きく変わってブランドも再編、淘汰されるなんて声があります。
溢れて捨てるほど洋服がある中で、皆が洋服を作る事は、それぞれが自分の欲求を満たす為でしかないのかもしれません。
でも、誰だって皆んな自分の欲求を満たす為に生きていると思います。
それは悪いことでもなんでもなくて、欲求を満たすのであれば、少なくとも誰かを幸せに、誰かを救う、誰かの欲求が満たされるものであればいいだけではないでしょうか。
それさえ意識していれば、きっとどんな困難な状況でだって、自分たちの価値を提供する事で対応できます。
何よりも皆洋服が好きだから、ファッションに関わっていて、これからも洋服を仕事にしていく為にも、今は歯を食いしばって「みんな元気になったらまた会って笑いあいましょう」って今出来る事を僕も粛々と頑張りたいな。
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